台湾のコスプレイヤーたち:亞洲動漫創作展PF34にて

台湾情報

PETIT FANCY・亞洲動漫創作展」は、台湾版コミケ「FANCY FRONTIER・開拓動漫祭」を少し小規模にしたイベントです。毎年、春と秋に台北の花博公園にて開催されます。今回(PF34)のイベントには、最終日の5月2日(日)に参加してきました。前回ご紹介したFANCY FRONTIERでは、ただただ、大勢のコスプレイヤーたちに圧倒されて、夢中で撮影していただけでした。今回は、全体を少し落ち着いて調べることもできました。興味深かった台湾のコスプレイヤーたちを紹介いたします。

花博公園は、憩いの場所

「PETIT FANCY」の開催日が土日ということもあり、開催場所の広い花博公園には、大勢の台北市、新台北市民が余暇を過ごしに来ていました。会場内では台湾グルメの屋台や、また周辺では新鮮な野菜やその加工品を販売する農業祭というイベントも行われていて、老若男女問わず大勢の方々が集まっていました。その中で、突飛なコスチュームのプレイヤーたちが、人々の注目を集めていました。

注目のコスプレイヤーたち

「Petit Fancy」会場内は、事前登録したカメラマンのみが撮影を許可されています。メディア関係や有名ブロガーのような方々が撮影されていました。私のようなスマホで撮影する趣味のカメラマンは、会場前の広場でコスプレイヤーを見つけます。

極主夫道
ドラマ化、アニメ化された「極主夫道」は、最凶ヤクザが専業主夫になるというアットホーム任侠コメディで、不思議と台湾でも人気です。そのコスプレイヤーを見つけた時に、「あっ」と思って声を掛けました。主人公「不死身の龍」のコスチュームは、大変クオリティが高く、特に小道具の拘りには感心してしまいます。この人は作品を隅々まで読み込んでいるはずです。

どこで、入手したかわかりませんが、日本の折り込み広告をお持ちでした。 お弁当とケーキの模型を小道具として披露。

ベスト着物コスプレイヤー

台湾の女性コスプレイヤーたちには、日本の着物が人気です。日本人の私には着物姿を見せてくれているだけで嬉しいのですが、さすがに外国人だからか、着付けがちょっと・・・という方も少なくありません。その着方の方が似合うと思っているのかも知れませんが・・。でも、コスプレなのですから、そういう所まで拘って欲しい気もします。着物の着付けで1番難しいのは「衿抜き」です。おしとやかな着物姿の令嬢のうなじが、花魁のように見えていることは興覚めです。また、男性コスプレイヤーの帯の結び位置が「天才バカボン」のようになっていることもあります。今回も、何人もの方が着物や袴のコスプレにチャンレンジしていました。その中で、このお二人は、大変キレイに着付けされていました。大きな間違いがなく着物を着ることは結構大変なんですよ。

コスプレ整体

今回のイベントのびっくりコスプレイヤーです。イベント会場前の広場に、治療ベッドを持ち込んで、コスプレ姿で整体のデモストレーションをしていました。撮影で疲れたカメラマンや、無理なポーズで体を捻ったコスプレイヤーたちが治療を待っていました。たぶん、この方は台湾マッサージのプロの方です。この辺が日本のイベントと違う不思議で面白い所です。



撮影のルール

台湾にもコスプレイヤーの撮影には暗黙のルールがあります。たくさんの撮影者に囲まれているコスプレイヤーは、許可なく撮影してもOKです。許可を求めるために声をかけると逆に邪魔してしまうことになります。それ以外の方には、必ず撮影をして良いか一言声を掛けます。会場周辺に居るほとんどのコスプレイヤーたちは快く承諾してくれてポーズを取ってくれたりしますが、タイミングによっては時々NGの方もおられるからです。

今回のイベントでは、コスプレイヤーの友人らしき人が撮影者を誘導したり、撮影時間を知らせてくれたりとマネージャーのようなことをしている光景を何度か見かけました。コスプレイヤーとツーショット写真を撮りたい場合にも、その友人に許可と取り指示に従います。人気のコスプレイヤーさんには、撮影者が数十人も取り囲んでいます。ルールがないと無法地帯になってしまうので、撮影を管理する人がいると安心できます。

コスプレ名刺

コスプレイヤーさんは、FF(FANCY FRONTIER)やPF(PETIT FANCY)以外でも活動されています。気になったコスプレイヤーさんのことをもっと知りたいと思ったら、名刺をもらいましょう。最近のコスプレイヤーさんは「コスプレ名刺」を持っています。名刺にはSNSのアカウント名が記載されているので、活動スケジュールが分かります。コスプレイヤーさんのファンになったらまず、名刺交換ですね。

撮影をお願いするおポーズを取ってくれます。

私がいただいたコスプレ名刺です。カッコいい!!

まとめ

台北花博公園で2021年5月に開催されたPETIT FANCY(亞洲動漫創作展PF34)を紹介いたしました。今年、日本のコミケは残念ながらまだまだ開催される予定はありません。防疫対策がしっかり行われている台湾だからこそ、このようなイベントが定期的に開催されるのだと思います。コスプレイヤーさんたちの衣装もますます豪華になって見ごたえがありますが、中には、写真の掲載を躊躇してしまうような衣装の女性の方もいました。大変人気のあるコスプレイヤーさんらしいのですが、ブログの広告配信停止になるような衣装だったので、今回の掲載は諦めました。次の機会にはまた工夫してみます。

台湾で人気コスプレイヤー。この大がかりなコスチュームで、何度もポーズを変えていました。作製には相当気合が入っているように思えました。

全て掲載の了解を得て撮影しています。コスプレイヤーの皆さまありがとうございました。

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