台湾アウトレットモール歴5年、人気の新観光スポットに。

台湾情報

台湾では2021年5月から防疫警戒レベル3級が続き、レジャー施設は全て閉鎖しています。ステイホーム中にテレビで見るオリンピックは大盛況で、過去最多の12個のメダル(*1)に盛り上がりました。727日に防疫警戒レベルが2級に下がり、台北市でもようやくレストランで食事が出来るようになりました。台湾全体が、そろそろ外に出かけたいという気持ちでそわそわしています。しかし8月の現在でも、アミューズメントパークや美術館、博物館は予約制です。そこで、比較的に気軽に遊びに行ける場所として「アウトレットモール」が大人気です。台湾で本格的にアウトレットモールが出来始めてから5年になります。買い物だけじゃない、食事も娯楽も楽しめる、そんな新観光スポットになった「台湾アウトレットモール」を紹介いたします。



台湾でも超有名な「三井アウトレットパーク」

アウトレットパークが台湾に上陸、既存のアウトレットモールが霞んで見える」と言われていました。実際にその通りになりました。店舗の作りは日本の「三井アウトレットパーク」に似ていますが、台湾の気候に配慮して、屋外・屋内のハイブリッドモールになっています。開放感があり、小さな街を歩いている気分にさせてくれます。ブランドショップはもちろんのこと、フードコートにレストラン街、季節ごとに催し物が変わるイベント広場と、何度でも行きたくなる要素がいっぱいです。1階2階どこを歩いていても、店内の奥の方の商品まで見えます。買い物するのにとても親切な建物の作りは、台湾の人達にとって感動的だったに違いありません。現在、「三井アウトレットパーク」は、台湾の2カ所にあります。その特徴について説明します。

 

三井アウトレットパーク 台湾林口(2016年1月開業)
https://mitsui-shopping-park.com/mop/special/linkou/

林口(リンコウ)は桃園国際空港と台北市の中間に位置しています。新交通システムMRT桃園機場線の林口駅を出ると、その目の前に「三井アウトレットパーク」の建物が迫ります。アウトレットでありながら、スーパーマーケットや、日用品のショップも充実しています。レストランはちょっと高めですがいつも満員です。3階の映画館は夜遅くならばチケットが手に入ります。オープン当初は国際空港を利用するインバウンド客を対象にしていました。現在、林口駅周辺はマンションの新築ラッシュです。この周辺の物件を購入したニューファミリー層で、平日休日問わず賑わっています。

三井アウトレットパーク 台中港(2018年12月開業)
https://mitsui-shopping-park.com/mop/special/taichungport/

台中港、フェリーターミナルの隣の風光明媚な場所に建っています。今の所、台中市の中心部からは自家用車かバスでしか行けませんが、市民の車の所有率は高くあまり不便を感じていないそうです。海辺のアウトレットモールということで、建物内外にロングデッキがあり、また大型観覧車も設置されて、オーシャンビューを楽しめる場所になっています。私は開店して一度だけ訪れましたが、とにかく広くて脚が棒になってしまいました。レストランエリアは特に広く、何を食べて良いのか迷いました。2020年に、、台中市街からこの台中港まで台中捷運藍線(台中MRT)の延長工事が着工されました。アウトレットパークを中心として新しい街が出来るそうです。鉄道インフラ計画にも影響を与えています。

林口、台中港のどちらのアウトレットも広い駐車場と、オートバイ用の駐輪場が用意されています。駐輪場の方は無料が嬉しい、オートバイ王国の台湾らしい心遣いですね。昨年、台南市に3店舗目の「三井アウトレットパーク」が着工されたそうです。しばらくはこの勢いが止まらない感じです。

台湾のオリジナルブランド@三井アウトレットパーク

今はまだ無理ですが、日本からの旅行が復活したら、三井アウトレットで台湾のオリジナルファッションブランドを狙って下さい。ラグジュアリーな高級路線の「Shiatzy Chen」や、シンプルで着やすい若者に人気の「plain-me」も出店しています。品質は安かろう悪かろうの時代がとっくの昔に過ぎています。日本や世界のブランドと台湾ブランドを融合させれば、とても不思議なオリジナルファッションの世界観を作ることが出来ると思います。台湾でしか入手できないブランド服を、ぜひ、お値打ちにゲットしてください。

その他の台湾アウトレットモール

「グロリア・アウトレット」
https://www.gloriaoutlets.com/jpn/
台湾新幹線「高鐵桃園」駅の正面にあります。「三井アウトレットパーク 台湾林口」に対抗して、1年早い2015年に急ぎ開業しました。新幹線駅から入口まで歩いて1分、便利で広大なアウトレットパークですが、残念ながら客数は今のところ、「三井」に負けている感じです。パークは全体的に悪くないのですが、台湾人は日本的な楽しさの方が好きなのかもしれません。日本人の私も近くの「三井」の方に行ってしまうのですが、今度掘り出し物がないか、もっと探検してみようと思っています。

「LEECO」
http://www.leecooutlet.com.tw/
台北市内の「LEECO」は、アウトレットモールと称していますが、規模が小さいため普通のモールと変わりありません。店舗は台北市内に2カ所、台湾大学の最寄り駅の「公館(コウカン)」と、大型店舗が集まっている「内湖(ネイフー)」にあります。この地区には、最近リニューアルオープンしたIKEAやコストコもあり、再注目されています。

「麗宝 OUTLET MALL」
http://www.lihpaooutlet.com.tw/
2017年に台中市に初めて出来たアウトレットモールです。台中港の「三井」と対抗しています。北部の「三井(林口)」と「グロリア(桃園)」のライバル関係に似ています。台中港の「三井」と同様に遊園地が隣接されました。しかし、やはり「三井(台中港)」に押され気味です。

「EDA Outlet Mall」
http://www.edamall.com.tw/Default.aspx
台湾第2の大都市の高雄市にある台湾アウトレットモール第一号です。2010年にオープンしたそうです。私は北部の台北市に住んでいるので訪れたことがなく詳細が分かりません。ホームページを見ると、日本(三井)とは違う東南アジアのテイストを感じます。
高雄市には、日本資本の新光三越が新アウトレットを建設中だそうです(2022年に開業予定)。台湾には、まだデパートメントストアが生き残っていますが、さすがに新築はされていません。三越もアウトレットに参入となればどのように変わって行くのか興味が引かれます。

アウトレットモールの変化

桃園国際空港近くの「グロリア・アウトレット」は、オープン当初に海外からの観光客(主に中国)をターゲットにしていました。しかし政治的事情で中国人観光客が激減したことから、今では台湾人を対象にした店舗に変化しています。昨年からは、新型コロナ肺炎の影響で海外からの来客がなくなり、また一般客は三井アウトレットパークに流れるので、売り上げが厳しい状況です。「麗宝 OUTLET MALL(台中市)」や「EDA Outlet Mall(高雄市)」も、物を買う以外の魅力が少なく同じ状況です。
もともと台湾には娯楽施設が少なく、大型ショッピングセンターがレジャーの場でもありました。厳しい防疫警戒レベル3級が発令中には、市民の買い物にはもっぱら通信販売が利用され、店舗はとてもお寒い状態でした。この状況で小さいお店は多く倒産しました。この8月、防疫警戒レベルが2級に下がり、レジャー客がやっとアウトレットモールに戻って来ています。

防疫警戒レベルが3級の時期でも、モールのショップは契約の事情もあり苦しくも営業を続けていました。モール内のレストランは、テイクアウトと「ウーバーイーツ」の出前だけで頑張っていました。街中の小さい商店や飲食店が撤退してしまった現在、ショップもレストランも、以前と同じように営業を続けているアウトレットモールが、台湾人にとって安心して遊びに行ける場所なのです。

ついに「ららぽーと」がやってくる

2021年8月6日撮影、台北南港「ららぽーと」の建設現場

「三井アウトレットパーク」を展開している三井不動産グループが、新しい商業施設を台湾に建設中です。日本でもおなじみの「ららぽーと」です。現在、台北市南港区に建設中で、2022年に開業予定です。建設中の「ららぽーと」は、南港展覧館、南港ソフトウェアパーク、中国信託銀行本社ビルが建つ新興開発地区にあります。周辺には、新しいマンションが立ち並び、ITや金融企業で働く比較的収入の高い人たちをターゲットにしています。南港展覧館(展示会会場)の隣にあり、外国からは観光客ではなく商用客をも呼び込もうとしているところが興味深い点です。三井不動産グループは、台湾には「ららぽーと」を展開していくと発表しています。大規模商業施設の利用者が観光客から地元住民に変わって来ていると予想しているのでしょう。

まとめ

始まったばかりの「台湾アウトレットモール」の現状を紹介いたしました。どの「アウトレットモール」にも外見は差が無いように見えますが、建物の細かい作りや、レストランの種類、日本式のおもてなしが、ここ台湾でも人気の秘密のようです。観光客の激減で、各アウトレットモールで売り上げの差が目立ちます。どの店舗も、コロナ終息後を予測して次の売れ筋を用意しています。今年の秋に5倍券発行の噂もあるので、台湾在住の方は、夏の間にアウトレットモールで何を買うか予定を立てておきましょう。日本にお住まいの方は、台湾で日本式のアウトレットが日本のそれとどう違うのか、来年以降の旅行を楽しみにお待ちください。

*1: 東京2020オリンピック:台湾の取得メダル数

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